OBインタビュー

34代前主将、上田雄太さんがインタビューにお答え下さいました。紹介いたします。

OBインタビュー  愛知学院大学戦 平成23年10月30日 at名古屋市港サッカー場


34代 LB 上田雄太さん

前節、南山大学との大一番に勝利したグランパス。

最終節でもある今節の愛知学院戦に勝てば同率であるが21年ぶりのリーグ優勝が決まる。

私は愛知学院に負けるとは微塵も思っていませんが、
この試合は勝っても4年生にとって最後の試合になるかもしれません。

4年生の各選手スタッフが4年間の集大成を優勝という結果とともに、
納得のいく内容で締めくくってほしいと願いながら港サッカー場に向かいました。

グランパスのキックで試合は始まります。

以前のインタビューでも書きましたが、
今年はやはりキックの飛距離、滞空時間がちょっと物足りない。
特に中央へのキックがちょっと浅く、
リターナーが助走しながらキャッチできるボールが多いです。

いくら良いラッシャーがそろっていてもこれではきついです。
ハーフライン付近までリターンを返される場面が非常に多く、
このキックオフも例外ではありませんでした。

もちろん時にはよいキックを蹴る場面もありましたが、
毎回安定した飛距離のキックを蹴ることが来年度以降の課題の一つだと思います。

さておきグランパスのDEFですが
いきなり#55伊藤豊大のブリッツ&ロスタックル!!

ゲーム序盤から好プレー炸裂LB#55伊藤豊大

某OBとの公約であった毎試合ロスタックルがM1だったのですが、
1プレー目で見事達成し、年末の接待を見事ゲットしました。
おめでとう。そしてありがとう。

このロスタックルのおかげで余裕を持ってプレーできたDEFは
愛学をパントに追い込みます。
自陣30ヤードからの攻撃です。
今年はキックの精度もあって自陣結構奥からの攻撃が多いです。

ただその分ロングドライブも多く、あとはTDまでもっていく決定力だな、と攻撃を見守ります。

モバイルQB梶原がポンポンとテンポよくパスを決めたり、
自らキープしたりと簡単にハーフライン付近までボールを進めます。

テンポよく攻撃を進めるQB#2梶原

梶原も今年からのスターターでプレッシャーも大きかったでしょうが
ここまでチームをよく引っ張り、
強豪相手に結果を残していてすごいなと感心します。
課題もあると思いますが来季も自信をもって
プレーできるんじゃないかなと思います。

ここで4年生RB七田が中央プレーから抜け出し独走態勢!
最後エンドゾーンまであと二歩くらいのところでDBに捕まりますが、
40ヤード近くのロングゲイン!!

OLのブロックも良かったのですが、
一瞬も足を止めずにラインの開いた走路から抜け出した
七田のプレーに最終戦の意気込みを感じました。

ロングゲインに成功したRB#19七田

最後は#31若山岳がオープンからの急縦でTD!

お見事ファーストドライブで先制しました。非常に気持ちがいい。

次のキックは敵陣20ヤード左付近にうまく蹴り込み
リターナーに助走を与えず、ラッシュも十分間に合って
敵陣30ヤードでタックルしました。
毎回これぐらいで止めれたらまあいいかなと思います。

グランパスDEFは愛学OFEに2フレッシュのゲインを許して
ズルズルといかれましたが、
敵陣からのDEFだったこともあり落ち着いてもちなおし、
パントに追い込みます。

ただ、愛学のパントがよく、
ゴール前7ヤード付近からの攻撃です。

1プレー目でRB#31岳がオフタックルから一瞬のクイックネスで
愛学DEFのエッジを外からまくって独走態勢!!

一気にハーフラインまで返し、会場を沸かせます。
RBでもDBでもリターナーでも一流の岳のプレーが
この試合で最後かもと思うとしみじみとしてしまいます。
その後もSB#24松谷へのflat upが決まり
あれよあれよという間にゴール前に進みます。

飛び道具が揃ってるな~と思いながらも課題のゴール前です。

しかしあっさり七田のダイブでTD。

14-0と2シリーズ連続で得点します。
力の差があるとも言えますが、
課題だった決定力を最終戦で見せたことは見事な結果ですし、
自信を持っていいはずです。

前半、1シリーズはさんでグランパスはテンポの良いオフェンスを続け、
再び七田がTDランを決めます。

TFPが失敗し20-0となりますが
前半でこの点差はもう勝ちパターンだなと安心します。

前半はその後DEFも愛学OFEをシャットし、
3TD差をつけて後半に入ります。

DEFに関してはLB#55豊大の鋭い動きが目立ち、
キャリアーをロス奥で何度も串刺しにし、
ブリッツでQBをハードに攻める姿はまるで金狼の狩りの時間でした。

勘の良さに判断の速さが加わり、
そして持ち前の思い切りの良さを引き立てる一瞬の動きのキレが備わっている。
こうじ君も彼になら安心して次代のLBを託せるのではというプレーぶりです。

さて、後半は3TD差ついたこともあり、
二年生中心の“準レギュラー”を多く投入しています。

LT♯77澤は一年生ながら今日はスタメンで出場しており
なかなか非凡な強さを見せてます。
がんばれ延安二世!

期待の1年生OL#77澤

しかしQBサックからのTOの直後の愛知学院のエースRBに
一発TD奪われました。

今日は愛学がハンドリングのフェイクやドロープレーを多用していることもあり、
一瞬守備選手の反応が遅れてすれ違ってしまいゲインにつながるケースや、
タックルの甘さからセカンドエフォートを許すケースが多いです。

今季通じてランプレーをロングゲインされた時は
特にDL陣がボールの位置を把握するのが遅く、
ランコースを潰せずにデイライトされ放題な感じがします。
RBがスピードを殺さずに縦上がりしてきて、
後ろが追い付けない場面が多く思えました。

ボールが見えていないから適切なタイミングで
適切なリアクションができずにカモられる。

ボールの位置が常に見えていないと判断、反応が
後手後手になってしまいます。
ボールが常にみえていることはいちばん基本的なことであると思います。

ボールが常に見えるようになるにはどうすればよいか?
そこらへんも来季のDEFの課題なのではと思います。

守備時間が長くなる一方、
OFEはコンスタントにゲインできているような気がしました。

特に課題だったランプレーがよくゲインできています。

OLのブロックもダウンフィールド奥でLBDBをよく足止めしており、
「攻めるブロック」ができています。
RBもスピードを殺さずにブロッカーを上手く使って走れていました。

4QにはRB#21伊藤舜が30ヤードほ
ど縦に駆け上がる涙のTDを挙げます。

涙のTDを決めたRB#21伊藤舜

今季ランプレーが出ずに悔しい思いをしたのもあったでしょう。
本人にとっても納得のいく走りだったのでしょう。
見ているこちらもグッときました。

後半は2TDとられて、2TDを得点し結局34-12で勝利!

21年ぶりのリーグ優勝を決めました。

東海リーグ制覇をめざし、1年間週5,6でほぼ毎日をフットボールに費やして、
ついに目標であった優勝を手にしました。

このチームが1年間やってきたことに間違いはなかった。

結果がそれを100%証明しています。

2011年のGRAMPUSを率いた35代

チームのトップとして責任、重圧など色々なものと戦った杉やんをはじめとした4年生、

その4年を信じてついて行った下級生。

そんな学生主体のチームが
環境に恵まれた私立大学を押しのけて
「頂」に登り詰めました。

この結果は一生誇れるものです。
私も先輩として非常に誇りに思います。

本当におめでとう。
そしてありがとう。

上田さん、ありがとうございました!

2012年のスローガンは「奪取」です。
今年果たせなかった単独優勝をめざし精進していきます。
これからもGRAMPUSをよろしくお願いします!

更新情報

     
Copyright(c) 2012 Nagoya Univ. American Football Team GRAMPUS All Rights Reserved.