観戦記

後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。

観戦記 名城大学戦 平成26年11月1日 at名古屋市瑞穂ラグビー場



GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん

さあ、今日は優勝をかけての大一番が行われる。
我が名大グランパスは開幕から4連勝。対する名城大学も4連勝。
文字通り決戦の時が訪れた。
グランパスは創立以来、単独優勝はあっても全勝優勝はまだない。
本日勝利すれば、なんと創立以来始めての全勝優勝となるわけである。
いやがおうにも気分は盛り上がってくる。東海リーグにおいても、
全勝同士が最終戦に優勝をかけて戦うこうとは久しぶりのことかと思う。

私はグランパスを応援してちょうど15年になるが、
正直言って、今シーズンこそは真に「優勝」を狙えるチャンスだと思っていたし、
優勝にふさわしいチームだと思う。
ただ、名城とは5分5分の力関係だと私は思っている。
勝敗を分けるのは、単純なミスではないか。
あと、今日は雨天での試合であるため、
パスを多用するグランパスにとってはやや不利?なのかと心配されるがどうだろうか。
ここ2週間ばかり、私は今日のこの日をあれやこれや
シュミレーションしているが、心が落ち着かない。
期待と重圧とで何か苦しいのだ。
でも、とにかく何とか名城に勝って全勝優勝、
そして全国大会へと進んでほしい。


試合を目前に気合をいれる選手

雨降りしきる中、グランパスのキックで試合開始。
名城のリターナーはボールをキャッチし、タックラーを外すとするするっと走る。
グランパス選手が追いかけるが、追いつかない。
あれよあれよと言う間に、エンドゾーンまで走り抜けてしまった。
「??」開始10数秒でな、なんとあっという間に
タッチダウン(TD)を奪われてしまった…。
「いったい、どうなってるんだ…」私は事態がのみこめない。
名城相手に先制TDを取られるのはまことに痛い。
気を取り戻して、私はグラウンドに集中する。

名城のキックをリターナー#1相武君がキャッチすると、
走りに走って、名城陣30ヤードまで進む!さすが相武君だ。
次に、QB#12半田君からWR#84堀口君へ16ヤードパス成功。
そして、WR♯87小松君へ簡単に11ヤードのTDパス成功!
「やったあ!」先制TDを奪われて意気消沈していた私は俄然元気がでてきた。
トライフォーポイント(TFP)は失敗するも、6-7となる。
さあ、勝負はこれからだ!


名城陣30ヤードまで進んだリターナー#1相武

名城の攻撃を簡単にパントとさせて、グランパスは自陣32ヤードからの攻撃だったが、
ここでRBにボールファンブルが発生し、これを名城がリカバーし攻守交替となってしまった。
名城は名大陣29ヤードからの攻撃だったが、
強力グランパス守備陣が踏ん張り、
4thダウンフィールドゴール(FG)狙いとさせるも、
名城は41ヤードのFGを外す。ここはよくこらえたぞ!
グランパスの攻撃は続かず、名城は自陣28ヤードからの攻撃で、
名城RBに62ヤードのTDランを許してしまい、6-13となる。

グランパス自陣31ヤードからの攻撃は、
WR#13西井君へのリバースプレーで大幅にゲインした後、
パスとランで名城陣奥深く進んだが、
名城にパスインターセプトされてしまい、攻守交替となってしまった。
チャンスだっただけに残念だ。
やはり雨中でのパスコントロールは難しいか…。


ロングゲインをしたWR#13西井

第2Q開始。名城は自陣35ヤードからの攻撃を
ランプレーでじりじりと進み、
最後はRBの26ヤードランでまたしても
TDを奪われてしまった。6-20。
名城相手に2本のTD差は厳しいので、
何とか1本取ってほしいものだ。
グランパスは自陣37ヤードからの攻撃。
TE#82大常君へ11ヤードパス成功。
続いて4thダウンインチを、RB#44成瀬(圭)君が中央を
突破してフレッシュ獲得。名城陣35ヤードまで進むも、
4thダウン4ヤードとなったが、
ここで成瀬(圭)君がまたしても中央突破してフレッシュ。
とにかく成瀬(圭)君の突進力はすごい。
しかしゴール直前まで進むも4thダウンとなってしまい、
ここは手堅く#26羽田君がFGを決める。9-20。


力強いプレーで名城を圧倒したRB#44成瀬(圭)

前半残り時間少ないが、名城は簡単にRBが
50ヤード以上走ってTDをあげてしまった。
9-26で前半終了。
正直って、名城相手に17点差はひじょうに厳しい。
私の予想よりグランパスにはかなり悪い展開だ。
開始早々、キックオフリターンTDを取られたのが、痛い。
ライン戦では決して負けているとは思わないが、
ポイントで名城にロングランを許してしまってTDを奪われている。
この苦境を打開するには、
やはりグランパス得意のパスが有効なのだろうか。
しかし、この雨の中ではなかなか正確なパスも投げずらいのかな、
と思ったりもする。泣いても笑っても今日は決戦なので、
とにかく後半グランパスには根性を見せてもらって、
なんとかこの苦境を挽回してもらうしかない。

後半開始。グランパスは自陣18ヤードからの攻撃開始だ。
ここでQBは半田君から相武君に代わっていて、
オフェンスのラインは間隔を広く取るスプリット体形を取っている。
グランパスはがらっとオフェンスのシステムを変えてきたのだ。
やはり名城に差をつけられているので、考えてきたなと思う。
しかし、グランパスRBは中央付近でボールをファンブルしてしまい、
これを名城が押さえ攻守交替となってしまう…。
落ちこんでいたら、ここで名城のパスを
DB#10波多野君が見事にインターセプト!「やったぞ!」

グランパスはパスとランで名城ゴール直前までくるも、
4thダウンギャンブル失敗し、攻守交替。「うーん…」
名城は自陣25ヤードからの攻撃で、
#17中筋がボールに手をかけ、名城QBがボールをこぼす。
これをLB#52櫻井君が拾って、エンドゾーンに向かって走る!
前には誰もいない!
TD!!「やったぞ、やったぞ!」グランパス応援席は沸き返る。
16-26と10点差までとなる。


タッチダウンを決めたLB#52櫻井

まだ時間はあるので、十分逆転のチャンスはあるぞ。
と喜びもつかの間、次の名城の攻撃で名城RBは
66ヤード独走してTDをいとも簡単に取り、
16-33と再度点差は広がる。
第3Qも終わり近くで17点差は厳しすぎるが、
グランパスには奇跡を期待したい。

 第4Q突入。時間も余りないので、
ここはパスプレーが多くなるだろう。
切り札、相武君にスーパーキャッチを期待したい!
しかしグランパスは名城陣奥深く進んだが、攻めきれず、
無難にFGを決めて、19-33となる。
何とかこれで2本TDを取れば同点だ。
しかし、しかし、またしても名城RBに独走を許してしまい、
決定的なTDを奪われてしまった。19-39。
残り時間は6分と少ししかないので、完全にここで勝負あった…。

最後は名城応援席や選手から空しくカウントダウンの声が聞こえ、試合終了。
グランパスの優勝はこの雨の中、散ってしまった。
この空しさは何だろう…。名城は強かったが、
点差ほど力の差はなかったように思う。
この雨が邪魔したのか、それとも…。
今年のチームには真に期待していたので、
残念でならない。だが、この負けた事実を受け入れるしかないのだ。

これで、今シーズンの試合は全て終了した。
4年生選手・スタッフは目的が果たせず、
悔いが残るかもしれないが、
グランパスでの日々は必ずや今後の人生の糧となるはずです。
どうか、胸をはって今後の長い人生を歩んでいって頂きたく思います。
最後に監督コーチ陣や0Bご関係者の皆様には、
感謝申し上げます。
また、父母後援会の皆様にも熱い応援、ご支援には深謝致します。
来シーズンのグランパスに期待します!


2014年度チームの集合写真

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