観戦記
後援会会長・門池啓史さんの観戦記を掲載します。
観戦記 愛知大学戦 平成28年9月4日 at四日市ドーム
GRAMPUS後援会会長
門池啓史さん
さあ、秋のレギュラーシーズンが始まる。
あの暑かった夏場を乗り切り、
グランパスはどのようにレベルアップしたのか、大変興味あるところだ。
戦力を見ると、QBは昨年までの正QBは卒業して、
二年生と四年生のタイプの異なる二人のQBがいる。
春のシーズンをみれば無難にこなしていたように思う。
ライン陣はそれなりの入れ替えもあったが、
去年までのレベルは維持しているのではないか。
LB陣は総入れ替えに近く、
春の段階ではまだ成長過程にあったように思う。
DB、WR陣は安定感がある。
一番の見所はRB陣である。
4年生から2年生までタイプは異なるが、かなり個人能力の高い選手が揃っている。
おそらく東海地区NO1ではないだろうか。
RBは個人能力だけである程度試合を作ることも可能なこともあり、誠に頼もしいばかりだ。
とにもかくにも、毎年願うことは「単独優勝」である。
単独優勝してぜひ、全国大会まで進んでいってほしいものだ。
![](../../../wp-content/uploads/6_game/3_result/game_report/2016/20160904_AD/start.jpg)
今日の第一戦はまだ残暑厳しい中、四日市ドームで開催される。
対戦校は愛知大学(愛大)で、一部に所属して久しいが毎年下位にいるチームだ。
体格のよい選手も多く初戦ということもあり、
何が起こるかわからないので、私は若干の懸念をもっている。
愛大のキックオフで試合開始。
リターナーに入っているのはカットバックが東海一であろう、#26羽田君だ。
ボールをキャッチし、羽田君は例によって
うまいカットバックで愛大選手の中をすぐり抜けると
前には誰もいなくなった!
走りに走ってタッチダウン(TD)!
見事なキックオフリターンタッチダウンだ。
トライフォーポイント(TFP)も決まってまずは7-0とリードする。
私はとりわけ初戦の試合開始直後を心配していたので、
まずはこれで一安心。
![](../../../wp-content/uploads/6_game/3_result/game_report/2016/20160904_AD/hada.jpg)
#26 羽田
愛大は20ヤードから攻撃開始。
一つフレッシュを取ったが、後が続かずパント。
しかしこのスナップが悪く、愛大パンターは仕方なくボールを持って走る。
これが功を奏して、1stダウンを奪ってしまった。
まあ、何ともグランパスにとっては運が悪い。
ランとパスで愛大は名大陣24ヤードまで進むも、
DL#66藤崎君のQBサックが決まって、愛大はパント。
このパントがうまくころがって、
グランパスは自陣2ヤードからと大変悪い位置からの攻撃となった。
QB#84堀口君のキープや、羽田君のラン、RB#6二年生の川村君のランが次々決まって、
愛大ゴールライン近くまで来る。
第2Qに入って、最後は川村君が簡単に12ヤードを走ってTD!
14-0となる。
![](../../../wp-content/uploads/6_game/3_result/game_report/2016/20160904_AD/fujisaki.jpg)
![](../../../wp-content/uploads/6_game/3_result/game_report/2016/20160904_AD/kawamura.jpg)
次の愛大の攻撃は、LB#27家田君のWRへのナイスタックルなどがあり、パントとさせる。
グランパスは自陣33ヤードからの攻撃。
WR#20鎌田君へ10ヤードパス成功の後、
TE#89石井君へ20ヤードのパスが成功する。
RB#28村松君のタックラーを引きずって走る素晴らしいランやQBキープがあり、
ゴールライン近くまで進む。
最後は羽田君がショートランでTD。
TFPは外すも、20-0と差は広がる。
前半終了。
まあ、これで負けはないでしょう、と思う。
まず、ライン戦では完全にグランパスが上回ってボールをコントロールしている。
やはり、フットボールはまずラインがしっかりしていないと話しにならないのだ。
RB陣は個々の能力の高さも光って、愛大を圧倒している。
私の試合前の杞憂は、吹っ切れた。
![](../../../wp-content/uploads/6_game/3_result/game_report/2016/20160904_AD/muramatsu.jpg)
後半開始。
愛大の攻撃で、LB#57岡田君がパスインターセプトして、
愛大陣32ヤードからの攻撃と変わる。
村松君がまたもやタックラーを引きずって、10ヤード走る。素晴らしい。
川村君がタックルされ倒れかかるも、持ち直して19ヤード走ってTD!
いやいや、グランパスRB陣は素晴らしいの一言です。
27-0となって、興味は下級生の出場に移る。
第4Qに入る。
グランパスはパスとランでじりじり進み、
最後はWR#24村瀬君へ15ヤードパスが決まって33-0となる。
この勢いだと50点近く取れるかもしれない。
その後フィールドゴールを決めて36-0と差は広がる。
グランドの選手を見ると、やはり下級生が増えている。
勝敗は決まったのでどんどん下級生を使うのだろう。
愛大は自陣40ヤードからロングパスを投げ、グランパスDBがうまくカットするも、
カットされたボールが愛大WRの胸にすぽっと収まってしまった。
愛大にとっては超ラッキーだ。
ゴールライン近くから愛大はショートランでTDを奪う。
36-7。まあ、このTDは仕方ないでしょう。
その後下級生が多くプレーしているためか、
愛大にゲインを許して、最後にもう一本TDを奪われて、
36-14で試合終了となった。
点数だけ見れば大差はつかなかったが、
第4Qで下級生が多く出場する前までは、
グランパスは完全にボールをコントロールしており、
非常に内容はよかったと思う。
今日の試合を見る限り、充分単独優勝は狙えると私は思った。
幸先のよいスタートと言ってよいだろう。